ふと思い出して、読み返してみました

『祝婚歌』 吉野 弘


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい



吉野さんは詩人です
著作権の関係で通常、このようにブログに全文を載せるなんていけないことなのですが
吉野さんは
この詩は民話のように、語り継がれてほしい

と、お考えだそうです。

20代のころ、友達の結婚式のスピーチは色々しゃべりすぎちゃうので
詩の朗読でごまかしていました。

披露宴の後、いい詩ですね、どなたのですか?と
よく聞かれました。
やはり、人生の大先輩から声をかけてもらっていました。

あの頃感じたものと
今とでは深みが違いますね~。

人生、経験して損なことはないのかもしれませんね。
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by koguma-sanpo | 2009-08-10 01:42 | 日記
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